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Ag26
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amor fati
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And hug
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N29
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niente
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ポポポ
thanks!
about reccommended
読んで貰いたい話が沢山あって、それを映画や本のように紹介できないもどかしさ、語り合えない寂しさをせめてここで共有しようと用意したページです。
気に入りましたら、どうかご感想を作者様にお送りください。(その際には、当サイトの名前は出さないよう、お願い致します)
探し出してちょっとずつ増えていきます。
※2019/03/14現在の情報です。閉鎖・休止されている可能性もあります。ご了承ください。
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(作品名クリックでおすすめ説明)
JOJO'S BIZARRE ADVENTURE
「Long Long Journey」(ポルナレフ)
エジプトへ旅をする主人公の時間が、静かに流れていくお話です。
ポルナレフとの一場面を切り取った何ということはない穏やかな導入から、双六の上をコマが飛ぶように、ぽつりぽつりとシーンが動いていくのを見つめていると、冒頭にあった「荷物」という言葉が、このお話にとって重要な意味を持ってくることに気づきます。
主人公が抱いているのは恋愛感情であることは確かなのに、胸の高鳴りを通り越した、もっと身近で大切な「そばにいたい」という気持ちを思い出させ、そして包み込んでくれるようなあたたかさが、短い文章の中にたくさん詰まっています。彼らの荷物は少なくても、私たちがもらうのは、溢れんばかりの感情なのかもしれません。
優しく前向きになれるのに、ぎゅっと胸が詰まる作品です。
「彼はわたしにとって映画だった」(ブチャラティ)
たまに会話をする程度の知人同士のお話です。
ギャングであるブチャラティを映画の主人公、一般人の自分を観客だと思い、住む世界の違いを理解しながらも、いつの間にか胸にはひっそりとした恋の感情を抱いていた主人公の、静かな語りが印象的です。
パイを焼きながら、最近姿を見ないブチャラティのことを、不穏な空気を感じながら思い浮かべていた時、家のチャイムが鳴り……最後まで主人公の視点で進むお話は、ブチャラティがどんな気持ちであったのかを詳らかにはしてくれません。しかしそれだからこそ、主人公と同じ目線でブチャラティの言葉のひとつひとつを考えてしまうのです。
「彼は私にとって映画だった」──王道の設定と思って読むと、お話の途中で、このタイトルと冒頭の会話を、必ず思い出してしまうことでしょう。
「話が違うじゃありませんか」(噴上裕也)
噴上トリオのヨシエとばったり会うところからお話は始まります。
出てくる登場人物はみんな同い年で同じ学校に通う高校生。主人公は従姉妹のヨシエが入れあげている噴上と同じクラスだけれど、全く接点はなく、女子にモテるらしいというイメージしかない。主人公と噴上を同級生という以外に表現できる言葉はなく、物語は平坦に進んでいきます。そんな環境が、主人公の友人の何気ない言葉によって、変化してくるのです。
噴上の夢にあまり触れたことのない方にこそ、読んでほしい作品です。つい続きが気になってしまうこと請け合いです。
「アバッキオと海に来た」(アバッキオ)
組織の別チーム同士の主人公とアバッキオが、タイトルの通り海で過ごすお話です。
お話を読み終えると、海に「行く」のではなく、「来た」という表現こそがぴったりであることが分かります。二人の関係は、振り返ってみて初めて知る、結果的な要素が多いのです。恋人関係でも仲間というわけでもなく、同じ組織の顔見知りという程度なのに、共同の仕事の帰りに不眠で海まで車を走らせたアバッキオの心境を、主人公は僅かに考えるだけで、深く気に留めることもありません。関係性にあるのは、その距離感なのです。
そのため、主人公の視点から見たアバッキオの感情の捉え方は、殆どが読み手に委ねられています。そんな心地よい不親切さが、アバッキオの夢小説らしく感じるのです。短いお話に、そんな魅力が散りばめられています。
その雰囲気にすっかり飲まれ、最後に近づくにつれ、まだ海から帰りたくないと、画面の前で駄々をこねる私がおりました。
「わたしは知っている」(ホルマジオ)
組織の連絡役の主人公と受取担当のホルマジオのお話です。
特性上、組織に深く関わる仕事は任されないため、ホルマジオの名前も、どのチームに属しているのかも知らないのに、待ち合わせを重ねる内に恋をしてしまう。恋は実らなくてもいい、と割り切ることは出来ても、伝えずにはいられない感情の淡さと、せめて名前だけでも知りたいと思う気持ちの健気さが、淡白な描写に見え隠れしていて、つい応援してしまいます。
ホルマジオがどうその気持ちを受け止めていくのか、最後の彼を是非見て頂きたい作品です。
「世界はもっと楽しくできてる」(フーゴ)
怒りの衝動を抑えられないフーゴの内面性に焦点を当てた長編です。
多くを語らないフーゴの少ない情報から、現在に至るまでの性格の形成を、フーゴの視点のみで描いた作品。男主人公とは書いてありますが、恋愛要素はなく、名前を設定できる小説として読む内に、徐々に夢小説であるということを忘れていきます。
人は結局最後には、自分自身の力でしか自分を救うことは出来ないのだと、切なくもあたたかい気持ちになる読後感を味わえます。
フーゴ好きの方には、是非おすすめしたい、一つの世界観だと思っています。
「Smooth Criminal」(暗殺チーム)
暗殺チームの中で任務をこなす主人公と彼らの話です。
人はいつでもどこかに居場所を求めていて、もしかすると何もない人生の終わりのない目的というものは、その居場所を求めるためだけにあるのかもしれない。そんな強烈な悲しさと共に残るのは、もう終わってしまったどうにもならない虚無感で、それなのにまだ胸を貫いてくるのは、最後の一文なのです。
嘘の中にある、空っぽで優しい居場所を、どうか見つけてください。
「宿題は期日までに」(露伴)
恋人たちの静かなすれ違いが、淡々と描かれている作品です。
数年付き合ってきて、それなりに分かり合っていると思っていたのに、人生に関わる大事なことを自分だけには相談されていなかった……そんな疎外感に、今までの数年間は? 信頼は? と長い年月を思い返しながら無心に料理を作る姿に、思わず共感をして、次第に胸が締めつけられていきます。
傷ついた心を落ち着かせるために、頭を空っぽにしたいのに、どうしても想い人を思い浮かべてしまう。料理描写と相まって、そんなリアルさが露伴の夢小説らしく、心に刻まれていきます。
ハッピーエンドを是非お楽しみください。
「僕の心など透かさないで」(露伴)
大学生と露伴の恋人未満のお話です。
合コンに誘われた帰り道、一緒になった男性と駅までの道すがら、露伴のことを話す冒頭の描写がとても好きです。露伴に関わりのない、主人公だけの日常。その中でも、片思い相手のことをぼんやりと重ねてしまう。送ってくれた男性の名前も知らない事実に、主人公の露伴への想いの真剣さに気づかされるのです。
けれど、自分に好意を寄せてくれたらしい合コン相手を見て、長く報われない真剣な恋と、他の人でもいいのではないかという妥協が胸に現れてくる。
切なさと諦めを抱えて露伴と接していく乙女心に色をつけるとしたら、まだ何にも染まっていない、透明なのではないかと思わせてくれる、ちょっぴり切なくて焦れったい作品です。
「プリティドッグ」(プロシュート)
プロシュートの目から見た、従順な妹分のお話です。
主人公を「アイリッシュ・セッター」のようだと感じているプロシュートは、試しに犬のように扱ってみようと思いつき、主人公に「お手」や「待て」といった言葉で命令して遊んでみる。そんな冒頭から始まります。
戸惑いながらも兄貴分を信じて従う主人公のいやらしさのない純粋さもさることながら、プロシュートの心理描写の流れに、強い好感を抱きます。
とても短いお話なのですが、それだけにぎゅっと可愛らしさと喜び、そして信頼が詰まっている作品です。
「Auguri per l’anniversario !」(ギアッチョ)
なかなか時間の取れない恋人とデートをする話……というだけではないのです。
その日のデートは主人公にとって大切な日だけれど、付き合ってたった数ヶ月しか経っていないギアッチョのことは、まだ把握しきれていないから、記念日というものは嫌がるかもしれない。そんな不安を抱えて、自分の心の中だけでその日を楽しもうとするいじらしさと切なさに、いつの間にか共感してしまいます。
それだけに、最後は思わず顔を覆ってしまいますので、是非人目につかない場所でじっくりと堪能して頂きたい作品です。
「視線の先の先」(ポルナレフ)
ポルナレフに恋をしてしまった、承太郎の妹のお話です。
自分の母親を救うための旅で出会ったポルナレフに、恋に落ちてしまった葛藤が、ティーンズらしい奥手さと切なさで描かれています。母親のことを思うほどに、恋に線を引いてしまう主人公の辛さと、妹にしか見れないポルナレフのやり取りに、焦れったいを通り越して胸が苦しくなってしまいます。
密かに続きを熱望し続けている作品です。
(ミスタ夢漫画全般)
数少ないジョジョ夢漫画サイトの、数少ないミスタの夢漫画を取り扱うサイト様です。
可愛い子をナンパするのが日々の楽しみだったはずのミスタが、本命には奥手で、ちょっぴり臆病で、それでも一生懸命大事にしようと歩み寄る姿に、胸を打たれます。原作後や三十路ミスタなど、沢山の可能性に気づかされます。個人的にチーム全員が出るバレンタイン漫画が、特に好きだなぁと感じております。
夢漫画が好きで、ミスタ好きな方には一生に一度は足を運んでほしいと願うサイト様です。